薄毛に悩み始めたとき、最初に直面する壁は一体どこへ相談に行けば良いのかという問題ではないでしょうか。風邪を引けば内科、怪我をすれば外科と決まっていますが、髪の毛のトラブルに関しては明確なイメージが湧きにくいものです。一般的に薄毛の相談先として挙げられるのは、地域の皮膚科、もしくは薄毛治療を専門とするAGAクリニックなどの専門医療機関です。この二つの大きな違いは、治療の目的と保険適用の有無にあります。まず近所にある一般的な皮膚科ですが、ここは主に皮膚の疾患を治す場所です。したがって、頭皮に湿疹があって抜け毛が増えている場合や、自己免疫疾患の一種である円形脱毛症などの場合は、皮膚科が最適な選択肢となります。これらは病気として扱われるため、健康保険が適用され、経済的な負担も軽く済みます。しかし、加齢や遺伝に伴う男性型脱毛症、いわゆるAGAに関しては、皮膚科では対応が限られることが多いのが現実です。命に関わる病気ではないため保険適用外となり、治療薬の処方のみを行うケースがほとんどで、積極的な発毛治療までは行っていないことが多いのです。 一方で、薄毛治療専門のクリニックは、その名の通り髪を生やすことを主目的としています。ここではAGAや女性の薄毛(FAGA)に対して、より専門的で多角的なアプローチが行われます。血液検査や遺伝子検査を行って薄毛の原因を詳細に分析し、内服薬だけでなく外用薬、さらには頭皮に直接成長因子を注入するメソセラピーなど、豊富な治療オプションが用意されています。これらはすべて自由診療となるため、費用は全額自己負担となり高額になりがちですが、現状維持以上の発毛効果を期待する人にとっては頼れる存在です。また、プライバシーへの配慮が行き届いていることも多く、待合室で他の患者と顔を合わせないような工夫がされていることもあります。どちらを選ぶべきかは、ご自身の薄毛の症状と求めているゴールによって変わってきます。頭皮の痒みや急激な局所的脱毛なら皮膚科、生え際や頭頂部が徐々に薄くなり本格的に髪を増やしたいなら専門クリニック、というように使い分けるのが賢い選択と言えるでしょう。迷った場合は、まずは無料カウンセリングを行っている専門クリニックで話を聞いてみるのも一つの手です。
薄毛治療は皮膚科か専門クリニックか