スマホでAGA処方、薬の種類と効果について

スマートフォンを使ったオンライン診療でAGA(男性型脱毛症)の治療を受ける場合、どのような種類の薬が処方され、それぞれどのような効果が期待できるのでしょうか。オンライン診療で処方される主なAGA治療薬は、対面診療で処方されるものと基本的には同じです。代表的なものとしては、以下の2つの系統の薬剤があります。1. 5αリダクターゼ阻害薬(内服薬):* フィナステリド(商品名:プロペシアなど):AGAの主な原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成に関わる5αリダクターゼという酵素(主にII型)の働きを阻害します。DHTの生成を抑えることで、ヘアサイクルを正常化し、薄毛の進行を抑制し、抜け毛を減らす効果が期待できます。* デュタステリド(商品名:ザガーロなど):フィナステリドと同様に5αリダクターゼを阻害しますが、I型とII型の両方を阻害するため、より強力にDHTの生成を抑制すると言われています。フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合などに選択されることがあります。これらの内服薬は、毎日1回服用するのが一般的で、効果を実感するまでには通常3ヶ月から6ヶ月程度の継続が必要です。2. ミノキシジル(外用薬・内服薬):* ミノキシジル外用薬(塗り薬):頭皮に直接塗布することで、毛母細胞を活性化させ、血行を促進し、発毛を促す効果が期待できます。日本国内では、1%や5%濃度のものが市販薬や処方薬として用いられています。1日1回または2回、頭皮に塗布するのが一般的です。* ミノキシジル内服薬(飲み薬):日本ではAGA治療薬として未承認ですが、一部のクリニックでは医師の判断のもとで処方されることがあります。血管拡張作用により、全身の血行を促進し、毛根への栄養供給を高めることで発毛効果を期待するものですが、外用薬に比べて副作用のリスクが高いため、処方は慎重に行われます。これらの薬剤は、単独で使用されることもあれば、内服薬と外用薬を併用することで、より高い治療効果を目指すこともあります。また、オンライン診療でも必ず医師の診察を受け、自分の状態に合った薬を処方してもらうことが大切です。多くのクリニックでは、先発薬だけでなく費用を抑えられるジェネリック医薬品も選択可能です。